7月の読書感想文『ユダヤ人の智恵』『インド人は悩まない』『プアジャパン』

社会人になってからめっきり読書しなくなっていたけど、最近スマホ断ちを始めた影響で再開。月に3冊は読むようにしている。

今月は、『ユダヤ人の智恵』『インド人は悩まない』『プアジャパン』を読了。備忘録がてら感想をサクッと。

 

◼︎ユダヤ人の智恵(加瀬英明著)

本書を読むと、ユダヤ人の教育に対する熱心さが尋常ではないことが分かる。これが世界中でものすごい成果を上げ続ける理由か。個人的に一番強烈だったのは「教義に税金はかけられない」という教えのエピソード。歴史上何度も迫害を経験してきたユダヤ人はいつしか、「財産はいつでも奪われる可能性があるが、頭の中にある知識や知恵だけは誰も奪うことができない」という教訓を得たという。迫害の根本的な理由が人間のエゴとか嫉妬なんだろうなと思うとやるせないが、同時に人間の精神性の強さとか希望みたいなものも感じる。やっぱり大陸人からは学びが多い。これからの多文化共生(=強制)社会を生き延びるためにも必要なマインドだと思った。

 

◼︎インド人は悩まない(インド麦茶著)

たまにはおもしろ系も読んでみるかと思い手に取った。本書では、人が掃いて捨てるほどいる過酷な格差社会・インドを生き抜くためには、ハッタリも使うし他人を利用することも全く厭わないというような、インド民的超合理思考を学べる。我々日本人とはまるで正反対の、圧倒的なマインドや行動様式からは学ぶことが多い。単なる異文化礼賛本ではない所も良かった。

インド民のメンタリティをそのまま取り入れると、ただの嫌な奴になってしまうのでやってはいけないが、本書はこれを日本人がもっと楽に生きるための思考法として昇華してくれている。心の防壁としての他責思考、とりあえず言ってみる・聞いてみる「ASK文化」、「ほんまかいな」の精神、資本主義=下請け文化だと理解すること。この辺は多くの日本人らしい日本人は持っていてもいいメンタリティだと思う。

 

◼︎プアジャパン(橘玲著)

第1章の小説が衝撃的すぎた。国家の財政難と高齢化により「政府は助けてくれない」が当たり前になった日本の姿が描かれている。スタバのカフェモカ一杯3800円、ラーメン一杯5000円の衝撃たるや想像を絶する。笑えない。「さ、さすがに誇張がすぎるだろう……」と、楽観的な自分をフル稼働しながら読み進めるも、第2章でそんな自分は完全にフルボッコされた。以降は金利と為替の基本的な仕組みや、資産運用の方法を解説している。

私は金融の知識に疎いので勉強になった。私のように、金融の知識がないのにNISAなんかをやっているその辺の日本人なら一度は読んでおくべきだと思った(というか多分、そういう層向けの本)著者の傾向から、「インフレに苦しむ日本人はこれで丸ごと救える!」みたいな主張ではなくて、「そもそも全員に届くとは思っていない。届く人にだけ届けばいい」というようなドライな感じなので、好き嫌いが分かれそうではある。

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